「走れメロス」(5)
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(7)当日用資料
まっつの読みはどうなる?
今回、シルレルとの比較を通して、太宰の狙いを読み取るようなことになった。最初っからそれを狙ってたわけではないのだけど。
そこに浮かび上がってきたのは「家族や隣人との平穏な日々」の尊さ。そんなとこだって気がするな。
なにせシルレルでは、フイロストラトスは「メロスの家の留守をしていた忠僕」。つまりメロスはシラクスに住んでいた。それを太宰は「村の牧人」という設定に変えているんだから。
わざわざその点を変更してまで膨らませているのだから、太宰が語り届けたかったことはそのへんのことなんじゃないかな。
別にだからって、それに従わなくちゃいけないとは思わないけど、まあ今回読む際には、せっかくだからその線を強めに残すようにしてみようと、なんとなく思ってる。
ちゃんとそのようになるのかどうかは、まだ未知数だけどね。もう少しあれこれ試してみないと。
一応、今回、従来よりメロスでいる率を下げようと思ってたんだけど、うーん、村との距離感が変わっていくあたりは、やっぱメロス視点に戻しといたほうがいいのかも、なんて思ったり、わあ、なんか悩ましいことになったぞ。
果たして、どうなるか。乞うご期待。(連載・完)
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