さぽろぐ

文化・芸能・学術  |札幌市中央区

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2020年03月28日

怪獣無法地帯「わらう花」

待ち望んでいた再演。困難の中、上演してくれたことにむしろ感謝。札幌の宝だとすら思う。


---以下、ネタばれあり。






・今回は姉妹の話が一番印象に残ったなあ。いや、この話は初演に比べてむしろシンプルになってたようにも思うのだが、その筋立て自体ではなく、姉と妹それぞれに、意思の変化のようなものが際立っていたというか。

・一番、心動かされたのは、過去の話の中ではなく、出来上がった姉の人形に寄せた妹の想いの姿。

・あ、それと関連して、ちさとを受け継ぐときとその後の三平ちゃんの芝居にも泣きそうになった。一瞬だったから泣くには至らなかったけど。ついでに締めくくる前にかたわらで三平ちゃんちさとがつぶやいていた(声は出してなかった)コトバがなんだったのか、しばらく想像することを楽しんでいようと思う。いつか教えてもらいたくなるかもしれないけど。

・何よりこの芝居が宝と思うのは、黒子スタンスの人々も含めて所作に、声出しに、見事なアンサンブルと個性があふれていること。あちこちから聞こえてくる声の、かたわらで小さく動いている精神体とでもいうべき有様が、舞台という現場だからこそ感じられるものをたくさんくれている。いいなあ。やっぱりすばらしいというコトバが出てくる。感謝です。

・おおっ。久々に当日にこんなに書いたわ(笑)。
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Posted by ふとまつ at 17:03Comments(0)観覧・鑑賞