2019年04月29日
俊カフェ賢治、初回、おかげさまでなんとか無事終了
2019年04月28日
2019年04月27日
2019年04月27日
2019年04月23日
「注文の多い料理店・序」

まっつは、自分が読み語りをするときの姿勢に通じるところを感じてしまっていて、初期の頃、かなり好んで読んできたんだよね。半ば自己紹介代りにさえしていたくらいに。
どう「通じるところ」を感じてるかっていうと、つまりねー「なんのことやらわけのわからない」ところがあっても「ほんとうのたべものに」なるように読みたいってこと。うーん、そのまんまじゃないんだけど、どう説明したらいいだろう。
賢治がこの童話集の後、生前に発表した作品はごくわずか。今日知られる「代表作」のほとんどが死後、半ば発掘されるように刊行されたもの。そして彼は、それらを何度も改稿している。「永久の未完成これ完成である」との言葉が示唆するように。もしかするとそれは、「注文の多い料理店」が意に沿わず売れなかったせいという面もあるかもしれない。
でも、そんなあとの状態があるにしても、この童話集を出したときは、この序にあるように「そのとおり書いたまで」だったはずで、きっと微笑ましく送り出したんじゃないかと思うのさ。後の賢治の姿勢よりも、まっつはこの時の賢治の姿勢に組したい。
「そのとおり書いたまで」と同じように、まっつは「そのとおり読んでいるまで」というつもり。わからなくても、読んでここにある言葉の何かを伝えることはできる、と、まっつは信じていて、それがなんか彼のこの言葉とつながっていると思ってるわけですわ。とりわけ「その場リクエスト」を読むときなんて、ホントにわからないまま読み出して、読み進めながら理解していくことも多いわけだし。
ところで最近は、自己紹介的に使うことは減ってきていて、むしろこれを「読んでもらう」ことのほうが多くなっている。そして、どんな読み方をされても色あせないこの文章、やっぱり大好きなんだなあ。と思ってまっつ。
なお、札幌人図鑑 第586回の動画3 6:32あたりから3分ほどでお聴きいただけます。福津さんに改めて感謝。聴き手が見えない状況のせいだろうな、なんかちょっと必要以上にゆっくりになってる気がするけど(笑)。
[読み語り所要時間]2分-3分 続きを読む
2019年04月23日
2019年04月21日
2019年04月20日
2019年04月13日
「どんぐりと山猫」

地の文は、終始、主格のこども側に立ってますね、一人称じゃないけど。こどもが見聞きして捉えたことだけを代弁している感じ。しかもそれでほぼ、問題ない。まあ、こどもが意識してなかった事に扱うことができなくもない叙述も少しはある。でもあえてそうする理由は積極的にはないし、そこに挑戦する段階ではないので、そこはあんまり考えない。
楽しいのはやっぱりどんぐりたちの言い分。その繰り返しが文面としてだんだん省略されていくとこあたり。彼らの懸命さと、それに対するやまねこのいらだちや諦観、そして対照的なこどもの冷静さは、一人称で書いてたら示し切れなかったとこかもしれない。なんて思うと、やっぱ王道的にその盛り上がりをどう作るかがポイントなんだよなあ。
そしてもうひとつ、そのメインシーンでは脇役に徹している馬車別当。脇役なのに一番造形されている奴。こいつの印象をどう残すかっていうのも楽しみどころだよね。
[読み語り(ソロ)所要時間]17分-20分 続きを読む
2019年04月09日
2019年04月08日
「注文の多い料理店」

まっつの20年近い読み語り歴の中、この童話はもっとも回数多く取り組んできた小説系作品のひとつです。これに匹敵する小説系は、芥川の「蜘蛛の糸」くらいかなあ。あ、楠山「ねずみのよめいり」もかなりか。
まあその羅列はどうでもいいんですが、そのように回を重ねているので、当然、読み方も多少変遷してきてます。年を経て確認しようと思ったら、わ、初期というか2011年まであたり音声データは…いまはもう聞けないじゃないかっ。ああー、MD…。
そんなわけで、きっちり振り返るのは難しいので、今、この作品についてどう感じ、どう意識しながら読むかということを披露しつつ、多少その中でかつての読みのことが思い浮かんだら示していくにとどめます。
まずは主要登場人物である「二人の紳士」。ともに「肥って若い」ってことなので、差異を出すのに最近はだいたい、ひとりはおおざっぱ。もうひとりは少し下手に出て優位に立ちたがる。そんなイメージにしていますね。ステイタス的には前者のほうがちょっとだけ上の感じ。
これがはまるのは、戸に書かれた指示に少しは疑念を持ちながらも、後者が思いつきでもっともらしいことを言って問題ないことにしてしまう、という流れがおおむねあるから。たぶん初期のころは、そこまで明確に意識してなかったと思うけど、だんだん、そうやって二人が追い詰められていく中に、両者の必ずしも健全ではない関係性があるのがおもしろいと思い始めたんだよね。これ、最近はけっこう鉄板な感じで採用してる。
まあそれでほぼ進行して、もうひとつ大きなポイントは終盤の戸の中から聞こえる声ですね。これ初期は体ごと切り替えて戸の向こうの存在(明示されてないけど山猫の子分たち)になってやってたと思うんだけど、いつのころからか、体は紳士たちのままで、声だけそいつらにする、というやり方にしてるんですね。
どういうことやらわかりませんね。そこはライヴでお楽しみくださいませ。(19.04.08)
[読み語り(ソロ)所要時間]15分-17分半(19.04.13追記) 続きを読む