2022年08月10日
#THEBEE @ZOO(感想追記)
おもしろかったわ。後で補足。


同日補足。
風蝕さんは何年か置きに見る程度。どうもそのたびに肌に合わないというか「わからねえ」と苛立つことがほとんどだったんだよね。
けど今回はめっぽうおもしろかった。文句なく。何がよかったって、まずはとにかく主役が良かった。…あ、主役は入れ替え制なのか。ほかも良かったけど、そのへんネタバレになるから終わってから。今週8/13土曜まで。
08.24追記
てなわけで、主役が良かったってとこから。自分が見たときの主役・井戸は川口巧海さんだったんだけど、この川口・井戸がものすごく良かったんだなあ。
ごく日常性のあるセリフまわしと身体の使い方から、スイッチではなくシームレスに様式にも入っていく。その加減がとにかくすごく良かったのだ。そのおかげなんだろう、風蝕向かないよねと思ってた自分にも、しっかりおもしろく感じられたのは。あの身体のありようはほんとにすごいと思った。何度でも書く。ありゃすごい。すごい。
あ、風蝕さんが苦手だったのは、その「様式」的な動きが、なんかいつも「いきなり」入り込んできて、自分には理解処理不能になってしまうからってとこがありました。それが今回の主役のありようからは、腑に落ちる流れが感じられたんだな。自分にも感覚的に「わかる」ものになってたんだと思う。ぜんぜんうまく説明できてないけど。
それがそのように感じられたのは、もちろん他の役者陣の懸命さによる別のシームレスな感覚が、舞台上に充満していたおかげもあるのかもしれない。冒頭のレポーター役だったり、おそらく蜂のような存在だったり、あと、息子役をやってたりした若い子たちの、すごく魅力的な賢明な目の存在感(特にセリフのないときのその強い力の動き)が、舞台上の空気をかなり濃密に作っていて、その空気の中で日常から様式及び暴力へとシームレスに移行する井戸のありようを、腑に落ちるものにしてくれてたんじゃないかな。
で、正直にいうと、これまで風蝕にうまく入り込めなかった様式性の理由に、別のセットではその井戸役をやったという、自分が見た日は小古路の妻役だった三木さんの声の出しかたがあったように思う。発声が様式的というか、動きだけでなく発声がもう様式的に感じられてたのね。
今回、妻役でのときには、そんなに様式的な声には感じなかったかな。そんなに声の使い方が変わったようでもなかったけど。自分の感じ方が変わったのかもしれない。だからこわいものみたさで、三木さんが井戸役のときに見てたらどう感じたかもちょっと気になったりした。そっちに当たってたら、今回も残念な気分で終わったかもしれないけど…。
けど、こっちに当たって、少し風蝕が楽しめるようになったと思うと、ほんとよかった。ありがとう、川口さん。
なんだこれ。ラブレターか(笑)。
もっと細かいとこも書いておこう。
・三木さん、そう、風蝕にどうもなじめないと思うことが多い一因が、実は三木さんの声だったんです。どうも様式の世界だけの声にいつもなってしまってる気がしてたんだよね。けど今回は役柄の声として聴こえるところにいた。
・のざりん、べえ、ともによかったわ(実は知り合い(笑))。なんか目がすごく見えてきた。べえの息子がだんだん絶望に落ちていく様とか、しっかり客席側に向いて、井戸の行動とは別に通して活きてたのがとてもよかったし、のざりんは単独でも何度か出てきてたっけ。もうひとりキャスト名に載ってない人も含めて、最初のメディアの人たちの動きとか、小気味よく広くタイミングよく動いてて、気持ちよかった。
・ちょいと「?」だったのは、車両が急カープするとき、体は反対側に倒れそうになるんじゃないか。というちょいツッコミくらい。
とにかく大変楽しませてもらった時間でした。お疲れ様でした。


同日補足。
風蝕さんは何年か置きに見る程度。どうもそのたびに肌に合わないというか「わからねえ」と苛立つことがほとんどだったんだよね。
けど今回はめっぽうおもしろかった。文句なく。何がよかったって、まずはとにかく主役が良かった。…あ、主役は入れ替え制なのか。ほかも良かったけど、そのへんネタバレになるから終わってから。今週8/13土曜まで。
08.24追記
てなわけで、主役が良かったってとこから。自分が見たときの主役・井戸は川口巧海さんだったんだけど、この川口・井戸がものすごく良かったんだなあ。
ごく日常性のあるセリフまわしと身体の使い方から、スイッチではなくシームレスに様式にも入っていく。その加減がとにかくすごく良かったのだ。そのおかげなんだろう、風蝕向かないよねと思ってた自分にも、しっかりおもしろく感じられたのは。あの身体のありようはほんとにすごいと思った。何度でも書く。ありゃすごい。すごい。
あ、風蝕さんが苦手だったのは、その「様式」的な動きが、なんかいつも「いきなり」入り込んできて、自分には理解処理不能になってしまうからってとこがありました。それが今回の主役のありようからは、腑に落ちる流れが感じられたんだな。自分にも感覚的に「わかる」ものになってたんだと思う。ぜんぜんうまく説明できてないけど。
それがそのように感じられたのは、もちろん他の役者陣の懸命さによる別のシームレスな感覚が、舞台上に充満していたおかげもあるのかもしれない。冒頭のレポーター役だったり、おそらく蜂のような存在だったり、あと、息子役をやってたりした若い子たちの、すごく魅力的な賢明な目の存在感(特にセリフのないときのその強い力の動き)が、舞台上の空気をかなり濃密に作っていて、その空気の中で日常から様式及び暴力へとシームレスに移行する井戸のありようを、腑に落ちるものにしてくれてたんじゃないかな。
で、正直にいうと、これまで風蝕にうまく入り込めなかった様式性の理由に、別のセットではその井戸役をやったという、自分が見た日は小古路の妻役だった三木さんの声の出しかたがあったように思う。発声が様式的というか、動きだけでなく発声がもう様式的に感じられてたのね。
今回、妻役でのときには、そんなに様式的な声には感じなかったかな。そんなに声の使い方が変わったようでもなかったけど。自分の感じ方が変わったのかもしれない。だからこわいものみたさで、三木さんが井戸役のときに見てたらどう感じたかもちょっと気になったりした。そっちに当たってたら、今回も残念な気分で終わったかもしれないけど…。
けど、こっちに当たって、少し風蝕が楽しめるようになったと思うと、ほんとよかった。ありがとう、川口さん。
なんだこれ。ラブレターか(笑)。
もっと細かいとこも書いておこう。
・三木さん、そう、風蝕にどうもなじめないと思うことが多い一因が、実は三木さんの声だったんです。どうも様式の世界だけの声にいつもなってしまってる気がしてたんだよね。けど今回は役柄の声として聴こえるところにいた。
・のざりん、べえ、ともによかったわ(実は知り合い(笑))。なんか目がすごく見えてきた。べえの息子がだんだん絶望に落ちていく様とか、しっかり客席側に向いて、井戸の行動とは別に通して活きてたのがとてもよかったし、のざりんは単独でも何度か出てきてたっけ。もうひとりキャスト名に載ってない人も含めて、最初のメディアの人たちの動きとか、小気味よく広くタイミングよく動いてて、気持ちよかった。
・ちょいと「?」だったのは、車両が急カープするとき、体は反対側に倒れそうになるんじゃないか。というちょいツッコミくらい。
とにかく大変楽しませてもらった時間でした。お疲れ様でした。
22.08.10 観覧日で同日ミニ感想アップ
22.08.24 感想追記
22.08.24 感想追記
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