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2014年11月23日

「夢十夜」について

「夢十夜」
1908年(明治41年)の夏に新聞連載。漱石には珍しい短編連作。その幽玄多彩な作品世界は、映画などにもなっている。

「夏目漱石」
「坊ちゃん」「吾輩は猫である」等の長編小説で著名な小説家。1867年2月9日(慶応3年1月5日)生誕、1916年(大正5年)12月9日没。2004年発行分まで千円札に肖像が使われたことで覚えている人も多いかもしれない。

[まっつ的「夢十夜」紹介]
 ご存知、夏目漱石の手による短編連作。いや、漱石作品を読んだことのある人でも、この短編群は知らないって人も多いっすね。
 ざっと見渡してみても、漱石の作品は読み語りには向かないものが多いんです。・・長いから。いや、一部抜粋という形であればいいんだろうけど、なかなかそれってむずかしいですよ。

 「小品」とされる作品はそこそこある。ただそれって小説なんだかエッセイなんだか、しっかり研究してない自分には区別が付かないんですよね。
 そんな中でこの「夢十夜」は、さすが「夢」と題しているだけあって、幻想小説って言っちゃっていいだろうと思える次第。

 作者の時代を舞台とする篇が多いものの、江戸時代を思わせる篇や、はるか古えを舞台にしたものもある。とはいえ夢にありがちな妖怪変化の類いは、明確な形では登場しない。「どっちなの」というやや曖昧な登場が、むしろ夢らしいといえば夢らしい。
 地の文の筆致も、明らかに登場主体人物として語られている篇から、夢にいて観察している側のものであったり、登場人物筆致でありつつはるか彼方を描写する篇もある。さらに最後に伝聞と分かる展開や、伝聞を観ていたような語り口で続けていく篇もある。
 そのあたりの多様性も、何度読んでも飽きない要因じゃないかな。

 そんな風に、このところはすごく親しげにこの十篇と付き合っているまっつですが、ちゃんと読んだのは、まあなんと、読み語りを初めてから、なのです。読み語りにふさわしい作品を探してのことだったんですね(確か)。
 高校時代、漱石長編は読破してやろうと思って、とにかくも読み切ったんですけど、短いものは「倫敦等」の???な感じに入っていけず、以後挫折したって記憶があるくらい。だから読んでなかったはず。ま、長編についても「読んだ記憶」があるだけで、中身はもうほとんど思い出せないくらいだから、どうってことないことですけどね(笑)。

 ざくっと内容を知りたいなら、Wikiに各篇紹介が載ってます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/夢十夜

 そして全篇とも「青空文庫」で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html

「夢十夜」について2-各夜

14.11.18 初期リリース
14.11.23 各夜へのリンク掲載

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